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2016年7月31日 (日)

R1200RSで行く2016北海道④

北海道続き 後半戦です。

前回までの記録はこちら

R1200RSで行く2016北海道① 出発~神威岬~小樽

R1200RSで行く2016北海道② 留萌・稚内

R1200RSで行く2016北海道③ 宗谷・紋別・網走




5日目 7月16日(土) 濃霧/曇/晴/濃霧 網走~知床半島~羅臼

今日から3連休初日、関東では小中学校の夏休みが始まる日だ。

今までは平日の空いていた道北を楽しんでいたが今日からのルートは混雑が予想される事だろう。

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今朝も濃霧からのスタートとなる。
昨日より濃い霧でヘルメットに直接霧吹きを掛けられているようなそんな重い霧は初めてかも知れない。
少しずつ道路もウェットとなり雨なのか霧のツブが大きいのか分からないという不思議な天候。

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道の駅ウトロの向かいにある食堂にて釧路産のサンマを使用した丼で朝食。

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まずは網走から知床に向かえばほぼ通るであろううオシンコシンの滝。
画像全体が白いのは滝の飛沫では無く、これも霧。

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私は2回目となる滝の見物。

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今日のイベントは知床半島を船で周遊するクルーズ。【おススメ】

大型の観光船で周る会社とクルーザーで周る会社合わせて何社かウトロにある。
少しでも近くまで寄れそうなクルーザータイプのショップで予約をしておいた。

午前10時からの知床岬ツアーを予約。

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色々観光船があるが結果ここを選択して大変良かったと思う。

「観光船」らしいフェリータイプのものに比べると小さい船かも知れないが、
船首にまで載れるのは”ドルフィン”1社のみです。

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ここで乗り方や服装、心構えなどをまとめてメモしておきます。興味ない人は一気に飛ばしてください。

【概要】
ウトロ港から知床半島突端の知床岬まで船で往復するコース。所要時間は約3時間と長い。
料金はひとりあたり8000円位だった。私は結果をみて高いとは思わなかった額。
要所で速度を落としガイドがアナウンスしてくれる。
おそらく他の観光船には無いであろうサービスがあるが後述。

【条件・環境】
7月16日午前、天候濃霧、気温20℃、海上は凪、予約上限48名で当日は45名とほぼ満席、バイク専用駐車場あり(飲食店のP)、当日は誘導員のお姉ちゃんが案内してくれる。

【服装】
ドルフィンの案内から海上は大変寒く、体感温度は氷点下になるとの事。
カッパとロング丈ジャンパーはレンタルできる(無料)。
バイカーならむしろライディングスタイルのままが理想といえるがカッパは来たほうが何かと良い。
体感温度が低いと言われたとおり本当に寒いので冬装備とネックウォーマー、帽子、
手袋(バイクのサマーグローブか滑り止め付軍手、スマホが弄くれるインナーグローブ等を推奨)。
素足サンダルスカートの女性がいたが、死にいくようなものです。間違いなく後悔します。
晴れていたらインナーを1枚抜いても良いかもしれません。
なお、妻はモンベルのゴアテックスハードシェル、同ライトウェイトダウン×2枚、インナーシャツでギリギリしのげたというレベル。
ライフジャケットは全員貸与してもらえる。

【乗船方法】
ドルフィンでは予約順に乗船というシステムとなっている。
全員集合+点呼の後、船のどこに乗れるのか写真で説明を受ける。

①船首(定員10名)
 一番風が当たり寒い。船の構造上最も揺れ、跳ねる場所でもある。
 席などは無く船に寄りかかるか直接狭い床に座るしか無い。自身の足で身体を支え続けなければならない。
 体力に自身がある人のみ、という条件付けがある。
 しかし迫り来る知床半島の巨大岩肌の迫力や壮大な自然に最も近づける場所なのでお勧め。
 私達はここにした。
 釣り船漁船に乗った事がある人なら楽勝レベル。(私は実績あるので全く問題無し)
 揺れるとは言っても小さいうねりで跳ねるだけなので酔うような感じは無く、むしろ面白い。
 たまに潮がかかる。 晴れていたら紫外線対策を。
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②2階後方デッキ
 定員25名くらいだったような。
 イスがあるが外部に面しているため、船首程では無いが風には当たるはず。
 座ると移動できないため右に左と撮影や見物の自由度は制限されるが、揺れは少なく
 飽きても席で寝ることが出来る。

③1階船内席
 室内なので天候に関係無いが、小さい窓を介して見る知床の自然はどうなのだろうか。
 こちらは視界が狭いため撮影好きには最も不向き。
 防寒対策を忘れた、寒いのダメ、紫外線無理、あんまり興味なし、という人の為の場所。
 船尾の方へ座れば揺れは最も少ない。
 室内なので寝るには最適だが、ここをわさわざ選ぶならフェリータイプの観光船を強くお勧め致します。

個人的におススメ度は、船首>>>>>>2階後方>>1階船内となる。

船の説明後、ますば船首に乗りたい人手挙げて!というような感じで希望を採る。
ここで手を挙げた人の予約順から希望にあてがわれていく。

一通り説明を受けた後、停泊港まで2~3分の距離をゾロゾロ徒歩で移動する。

定刻に出航しここから3時間、知床の風に当たりっぱなしとなります。

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このように立ちんぼで手すり?に足を掛けなから支えるしかないのですが、寄りかかれる分、楽でしたね。

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観光バスもたくさん来ていました。

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進行方向、右舷に半島が見える感じで進んでいきます。

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朝に比べば大分霧は晴れ、小雨のような雨も止んでいます。海も穏やかです。

断崖絶壁の知床半島が続きますが、ここまで近づけるのが小型船の魅力。

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正面から行く船首ならではのこの迫力。

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船尾からは見えないフレームです。

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霧が立ち入る者を拒むような、幻想的で荘厳な雰囲気を出しています。

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曇りでコントラストが弱くむしろはっきりとその奇怪な岩肌が見られます。

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なんとオジロワシの幼鳥がこちらを見ていました。

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孤高にして頂点。幼鳥とはいえ、険しい岩から私たちを見下ろす生態系のトップは、
言葉を失う圧倒的存在でした。

続いて船は進んでいきます。

カムイワッカ湯の滝まで約60分。いろいろな滝があります。ほぼその全てに近づき案内をしてくれます。

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そして、遠くですが野生のヒグマ親子がいました。(写真中央海岸線あたり)こういうのもガイドが探して教えてくれます。
打ち上げられたエサになるものを探しているのでしょうか。

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私の135mmなんぞではこれが限界です。望遠レンズ必須ですが混みあった船内で
バズーカ砲を振り回すのも危険ですね。
こちらに気づいてしばらく見ていました。

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そんなに飛ばさないので揺れで落ちたりする事はありません。

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案内船が結構います。船首に乗れるのはドルフィンだけ。(多分)

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ところどころ人工的な施設も見えたりします。

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90分かけて到着しました。知床岬です。鹿の食害で木が無くなり芝生のようになっているそうだ。

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岬突端からみたところ。ここからあと30分進めば露に拿捕される海域まできているそうです。
本来ならもう拿捕されることも無かったハズなのだが・・

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スマホアプリ地図の位置確認をしたがったが圏外。でしょうねぇ~

ここで船はUターン。後からきた大型観光船を見ながら他のクルーズ線は一目散に港へ帰っていったが、この船は何故か沖へ迂回するようなルートに向かっていく。

帰りはガイドが無いのでもはやる事が無い。さすがにこの時間晒されてると寒い。
私の服装は、モンベルのバイク用カッパ、モンベルライトシェルジャケット、BMW純正ウィンドブレーカジャケット、冬用アンダーシャツ、ネックウォーマー。
暑がりだが、これだけ着てても鳥肌が立つくらい寒い。防寒対策は万全に。

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さすがに疲れが出てきた。立ったまま何度も寝落ちしそうになるが、海にも落ちてしまうため、
狭い床に無理やり座って寝ようとする。

少しウトウトしたところでガイドの「イルカいますよ。前のほう。」というスピーカーからのアナウンス。

妻共々飛び起きました。

なんで沖に向かったのか。やはり探していたのか。

最初に遭遇できたのが最も小型のイシイルカ。ペアだったが逃げていく様子。

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またしばらく海面見てると今度は群れのような存在を発見。
船もその群れに合わせて右へ急旋回して群れを追う。
アナウンス「今度は右のほう。カマイルカですね。」

お疲れムードだった乗船客が一気にざわつく。

カマイルカの群れだ。このイルカに逢えるのは珍しいらしくかなりの時間をイルカウォッチングに割いてくれた。

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船が群れを追い込むように旋回し始めると、そのできた波でイルカたちが遊び始めるのだそうだ。
現に逃げるどころか何頭かまとめて船に向かってきたり、追ってきたり、かわいいったらありゃしない。

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何十という数の群れでした。

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他の船は帰る中、私たちの船はイルカと遊んでいます。

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イルカたちが近づいてくると乗船の女性達の黄色い悲鳴が聞こえてきます。
キャメラマン達は傾く船上で足で支えをとり、全力で、夢中で撮り続けます。

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この画像から陸から大分離れ、沖に出てきているのが分かります。

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船の真下を通る際も、水中からこちらを見ているのが分かるほど透明度の高い海で
いばらく遊んでくれたカマイルカたち。
水族館以外でイルカなんて見たこと無いのに、運良く逢えた野生の、またこのように遊んでくれるという
知床での忘れられない貴重な体験でした。

夢中で撮りましたが、なにせ素早いもんだから携帯で撮った動画の方が良く撮れていましたが、
アップの方法が分からないのですみませんカットです。

超感動、知床半島クルーズ、是非行ってみてください!



港に戻ると丁度お昼なので、計画していた港近くの老舗「一休屋」へ。

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三連休初日の昼ともあってか、超満員でしたが少し待てば入れそうだったので並ぶ事に。
申し訳なさそうな店員さん(雰囲気から女将さんのような)から「一時間は待たせちゃうかも」と言われていたが、10分も待たずに着席。

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座ってから先程撮ったイルカの動画を見せ合いながら余韻に浸ってたら過ぎる時間は早く、

私は名物の、さけ親子丼。
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新鮮な鮭とヅケいくらは絶品。


妻はハーフ丼、当日は2912円。ウニはエゾバフン!

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エゾバフンのウマさと価格の意味を理解した妻でありました。
なお、私たちで当日のウニは売り切れでした。
ありつくためには早く入店するのは鉄則のようです。



今回の知床はこれで終わりか、と思うと凄い寂しくなるほど良いところでした。
まだまだ時間をかけて巡りたいです。

人気なのが本当に良く理解できます。日本の端っこですが未踏でしたら是非一度は訪れてみて下さい。



これから知床峠を越えて羅臼へと向かう。

一向に重たそうな霧は晴れないままなので峠は何も見えないだろう。


本当に何も見えなくて草

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この先に羅臼岳があるはずだが・・

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まぁしょうがないな。さっさと降りるか・・


大草原WWWWWWWWW

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峠を越えて羅臼側に降りたら、日本百名山羅臼岳がはっきり見えるほど晴れている。

これが北海道の気象なのか。
峠のを境にこれだけ天候が違うのも珍しい事では無いのだろうか。

晴れるに越したことはないが、羅臼側からウトロ側へ向かう人はこれから濃霧に悩まされると思うと複雑な気持ちになる。


途中にある「熊の湯」。無料の共同浴場だが、今まで入浴してきた数多くの共同浴場の中では、
トップクラスの難易度を誇っている。

お湯は掛け流しの白濁の湯。源泉温度96℃を川の水で埋めて適温にするのだが、
「10人が全員納得しない限り水を入れてはならない」というルールがあるため、
その湯は大変熱く、熱すぎて冷たく感じたほどだ。
地元の人が自分たちの手で作った温泉なので、そのルールに従わないまたは、
常識を持ち合わせていない愚鈍な輩は先人の厳しい洗礼を受けることとなる。
その一部始終を垣間見てきたのでレポートする。

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①無理をする例
親子らしき入浴者が私より一足先に入っていく。地元の人が数人入浴中。
パパ60代、息子30代とみる。

パパ久しぶりに来たのか勢いに任せ急いで入ろうとする。
パパ「アツイっ!ああっアツイっ!ああっこりゃアツイっ!!」
地元A「ここはあついよ!」
   B「水の近くに行けばいいんだよ」
(地元のオジサンたちも暑くて入れないのか床に座って桶で湯を身体にかけるスタイル)
(息子それを聞いて「菊」をこちらに向けてバックでそろりそろりと入浴するスタイル)
息子「ああっ!あぁ~でも丁度いいかなぁ~」
(無理はしない方がいいと思うよ)
パパ「ああっアツイっ!!もうダメだっ!a%qsw?tfrg%$hy>uj!!」
(急いで脱衣場に戻ろうとするも熱さからか足がもつれて転倒しそうになる)
息子「あぁでも鳴子よりはぬるいかなぁ~」
(比較は割りとどうでもいいからパパ助けろよ)
親子とも大変迅速なモーションで着替えを済ませ足早に退出なされる)

上記、約5分間の出来事。

出ていったあと、地元のオジサンたちにこの風呂の出来た経緯とか維持とか
源泉はどこにあるのかなど色々聞いたり教えてもらったりしてた。
途中から、この風呂を作る際の有力者と思われる方が入浴へいらっしゃった。
さすがに熱いのが好きな自分でもこりゃダメなので入れ替わりで上がる事にした。

②常識無き訪問者
50代初めくらいの少し太めな色の白いオジサンが入ってきた。
掛け湯をするのだが熱すぎるのか手と足にちょろっと湯を掛けだけで
浸かろうとしたのを”有力者”の鋭く確かな眼はそれを見逃さなかった。

有力者「おい!何だお前はケツのアナも洗わず入ろうとしてんのか!あ!」
オジサン「あ・・いえ・・すみません・・」
(湯は熱いが場は凍りつく。もうすでに勝負が見えている。)
有力者「入る前はこの水でよく洗ってから入るんだよ!」
有力者、埋める用の川から引いてる冷水ホースを持って容赦なくオジサンにかけ出す
オジサン「ヒェッ」という小さくも全力の抵抗を表す嗚咽を漏らす。
湯と有力者の温度は上がるばかりなのに場の空気はまるで真冬のように凍りついたままだ。
すっかりご機嫌ナナメになってしまった有力者だが、これはオジサンの常識が無かったように思える。

上記、約5分間の出来事。

使用量として気持ちのお金を専用箱に入れてこの場を後にした。
シャキッと眼が覚めた。

この後、白人さん、少し賑やか目な人達が風呂へ向かって行きましたが、
何事も無く収まる事は無いと思われました。


すみません余談が長くて。



今日の宿泊先は羅臼だが、まだ時間があるため明日予定していた野付半島まで周ってしまう事にした。

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こんな地形のところにも鹿がいた。まだ若いオスのエゾシカ。

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なんと小鹿もいます。

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この距離感で野生動物に遭遇するのは凄いですよね北海道。

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さらにメス鹿までいました。一家族なのでしょうか。

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逃げてしまいました。

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帰るときには道路の真ん中でキツネが座っていました。


泊山と羅臼山ははっきり見えました。いつか還ってくる事願っています。
そしていつかはその地を愛車と共に踏んでみたいものです。

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年々縮小しているというトドワラの野付半島ですが実際歩いてみました。1600~

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ネイチャーセンターの脇から徒歩で入ります。往復1.5時間ほどかかりました。

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途中から木道に替わり、右奥に見えるのがトドワラですがもういくらも残ってないですね。

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木道の方向や独特な地形から方角の感覚がおかしくなります。

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トドワラはほとんど消滅しましたが、素晴らしい風景に出遭えましたので・・


世界の果てへ行く最後に渡る橋のようなイメージ。

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空と海が一体となる不思議な世界

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白い光が意思を持って燃えているように見えました

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どうしてもここが世界の果てに思えてしまう不思議な雰囲気の場所。

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向こうに見えるのは日本なのに日本からはとても遠い国。

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今回の北海道で撮った2500枚の写真の中で一番気に入ってる1枚。

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さあ羅臼に戻ろう。

さっきまで晴れていたのに1730を回ったらあたりはみるみる霧に覆われ始め、また視界を奪われていく。

決まった時間から夜とは違う闇に覆われていくようだ。

羅臼に戻った頃は時間も遅く夕食はホテル前のセイコマで済ませる。
せっかくの羅臼だが昼に良いもの食べたので不満は無い。


本日の走行 244km

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