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2016年2月 7日 (日)

アテンザで行く渋温泉 金具屋

2016年も明けて間もないが、友達で押し通す予定からミサイルまでと多事多端のようだ。

十干、丙。十二支、申。60年に一度の変革の年と云われる丙申だが、2015年に比べてセンテンスさんやスプリングさんは忙しい事だろう。

かくいう自分も毎年この時期は年度末の業務に忙殺される毎日だ。

1月は妻の誕生日と結婚記念日なので毎年何かしらのイベントを計画するわけだが、
今年は一度は行ってみたい、長野県は渋温泉の「金具屋」さんに1泊旅行となった。

季節・場所柄、当然バイクでは到達困難な地域のため、お盆の乳頭温泉以来、半年振りのアテンザツーリング。

前日に長野県で大雪となり倒木で道路が封鎖になるなど、不安な要素もありつつも出発当日は快晴。


◆1月31日(日)快晴

観光計画を全くせず、純粋に温泉と建物を楽しむというコンセプトなので、
朝、出発するも、この時期にしては舗装が見えている上信越道横川SAまでバビューン。

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もう何回シバいた事だろうか、峠の釜めしで朝食。

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朝8時に出発。一切の寄り道も無く、午後イチには到着。

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周辺を散策する。東西に長い渋温泉街。

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どことなく別府鉄輪に似ている。

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元はトトロだった?

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見るからに熱そうな源泉。実際熱いです。赤いのは鉄分が多いという事。

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近くにあるお不動さん、下りは怖い。

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日曜日の昼間のせいか観光客も少ない。

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チェックインまでまだ時間があるため、もう二度と来ないかも知れない、という理由で
地獄谷野袁公苑へと向かう。

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冬季はルートが変更になり、上記のようにまあそこそこな距離を歩くこととなる。


「ほぼ平坦」と案内には明記されているが、歩き慣れない雪道は堪えるが、
日ごろのジム通いが功を成したか、息は切れない。

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チェーン巻いてここまであの道を走ってきたんですかねぇ・・

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日光辺りを走ってるとよく出くわすので特に珍しくは無いが、道路にいたのでとりあえず撮る。

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地獄谷噴泉の近くにある後楽園という宿だが、日帰り温泉があるようだ。
ここもなかなかいい雰囲気ですね。

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歩くこと30分。見えてきたサル山黒山の人だかり。

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ここが入浴する猿で有名なあの場所である。今年は申年という事もあり人も多いようです。


おわかり頂けるだろうか。

入浴している1匹に向けられる無慈悲なバズーカ砲の数。

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この日は寒くないのか猿たちも雪の上で元気に暴れまわっていたので、入浴していたのは
2匹のみだった。

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ファンサービスに忠実な社畜の鑑のようなお猿である。

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冬になると猿を見に来る外国人観光客が増えるそうだ。
私たちがすれ違った人の9割程度が外国語を話している。特に白人が多い。
イエローがモンキー見てるぜAh~HAHAHAHAHAみたいな事言ってるんだろうか(卑屈)

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猿も程々に、戻ったらチェックインの時間となったため金具屋さんに向かう。

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う~む、いろいろと楽しみな建築である。さらにカメラ好き写真好きにはこんな格好の建物は無いだろう。

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全29部屋。全ての部屋の造りが異なる。

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文化財指定の斉月楼は建築基準法上、既存不適格の木造4階建。直接予約をすると部屋が選べるため、
週末は半年先まで予約で埋まっている。

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云わずと知れた千と千尋の神隠しのモデルといわれる宿である。

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私達はじゃらんで一番安いプランにしたが、トイレ付の部屋にしてもらえたようだ。

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山の斜面を利用して造られているため内部は大変複雑な構造になっている。

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ここからは内部の写真を。

最も有名な所ですかね。斉月楼の廊下。

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まだ時間があるため、温泉へ向かう。
全てのお風呂、全ての蛇口(お湯)から源泉が出る。
なので部屋の洗面台からも温泉が出るため、朝一の洗顔もその恩恵にあやかれる。

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こちらは最上階にある露天。

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加温加水一切無し。泉質はナトリウム・硫酸塩泉や鉄を含有するお肌スベスベ系。
硫黄系では無いため、ポカポカ感は無いが何度浸かっても肌荒れの心配も無く、
女性には大変やさしいお湯である。


家族風呂。内側から鍵をかけて使用するタイプなので扉が開けば使用できるという事。

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夕食前に行われる「金具屋文化財巡り」。
チェックイン時に申し込みをすれば無料で参加できる建物の歴史ツアー。
金具屋9代目がその歴史を解説してくれます。宿泊の際は参加をお勧め致します。

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夕食。山の中なので山のものしかない。
量が少ない、って誰が言ったんだwめちゃくちゃ多いじゃないかwww

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全てやさしい味付け。最後のデザート以外、純粋に日本料理のみ。
大きいグラスで提供される銀河高原ビール800円が良く冷えてて美味しい。

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夕食後、渋温泉名物の外湯巡りへ出発。

渋温泉の宿泊客は「1泊住民」として一番湯~九番湯まで全ての外湯に入れる鍵が部屋に備え付けてある。

宿泊しない場合、日帰り入浴ができるのは一番大きい九番湯だけ。

では出発。

まずは三番湯から。

これは一番湯だが九番のうち泉質が三種類くらいある。
人がしばらく入ってなかったと思われる湯は、源泉がそそがれたままなので猛烈に熱い。まず入れない。
熱すぎて冷たく感じるくらい熱い。
水で埋めるしかないのだが加水になってしまうため、もったいなくて我慢の子である。

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前述のとおり、熱い以外は肌に優しいので次の湯に行くまでには身体が冷めて丁度良くなる。

万座や草津のような硫黄泉だったら肌はガサガサ、熱も持ちすぎて直ちに湯当たり必至であろう。

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一番~九番まで全て歩いて回れるので、私達はこの一晩で一番~八番まで回った。

一日にこんなにパンツを脱ぎ履きしたのは人生初めてだ。
どんな遊び人でもここまでこなすヤツはいまい。

共同浴場なので当然地元の人も利用する。

譲り合いながら挨拶を交わし、これも共同浴場の楽しみ方だ。

浴衣を脱いでほぼ熱湯に浸かる繰り返しなので地獄の九番巡りとそう呼ぶことにした。

目安として、一箇所当たり15分。
鍵はひとつしかないためツレと行くときは時間を決めておかないと待つ場所も無く、
気温マイナスの中、苦行となるため注意されたし。

八番巡って2時間。22時に閉まる為、そういう時間配分と計画で進めたい。
途中の自販機で水かスポドリで水分補給を忘れずに。

もうパンツなんか履かなくてもいいんじゃね?という頃合で宿に戻り、
本日最後の内湯に浸かる。この時間男子は鎌倉風呂、女子は浪漫風呂となる。

なお、鎌倉風呂は熱湯、浪漫風呂はぬるい。

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名物の浪漫風呂の写真は湯気でボケて使い物にならないため、是非訪れて確かめて頂きたい。

宿内に自販機は無く、部屋の冷蔵庫はお高い飲み物入りなので、冷たい水をポットでもらっておくと良い。

そして金具屋といえば、これだろう。

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木造4階建、重要文化財指定の斉月楼。ライトアップは19:30~22時。

湯に入りすぎてもうクタクタ。歴史建築と豊富な源泉に恵まれ12時に就寝。


◆2月1日(月)小雪

部屋の熱源は温泉熱+空調+ヒーターとハイブリッドの部屋だが乾燥からは逃れられず、
昨晩の冷水がここで重要な役割を果たす。

六時。昨日の残りの九番湯へと向かう。朝から熱湯が良く染みる。

宿でも販売している手ぬぐいに全ての外湯の印を押し、宿の隣の高薬師で最後の御朱印を押し願掛けを行うと満願成就と云われるので・・

達成!

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朝食。麦トロ飯が進む進む。左の鍋は湯豆腐。

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昨晩多少降って少しだけ雪化粧の斉月楼。

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朝は金具屋源泉ツアーが開催される。こちらも前日までに申し込みをしておけば
無料で何本かある源泉や渋温泉の由来を身を以って知る事ができる貴重な体験なので、
こちらも是非参加をして頂きたい。なお案内は8代目が行ってくれる。催行時間50分。

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さあ帰ろう。代休日とはいえ平日なので朝から容赦なく仕事の電話がかかってくる。


こちらは雪を落とすのが楽しいようだ。

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温泉寺。なぜ武田家の家紋なのか、これも朝のツアーで説明してくれる。

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書きたい事はたくさんあるが、ネタばれとなってしまう事も多いため、多くを省かせて頂きましたが、時代が止まった世界のような錯覚を起こす不思議な雰囲気の宿。

某監督もこの独特な雰囲気にインスパイアされたのでしょうか。

娯楽は一切無し、食事も質素。

温泉、歴史と建築。これらを純粋に楽しみたい人には是非一度は訪れて頂きたい日本の宿である。

いい思い出となった記念日でした。

この宿の欠点は現実世界に戻るのが実にイヤになる事です。

2日間で650kmとアテンザだと超楽チン。燃料は満タンスタートで途中給油無し。

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