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2015年5月17日 (日)

2015GW 九州西日本ツーリングその④ 軍艦島

◆5日目:5月4日(月) 曇のち雨、その後晴れ

今にも降り出しそうな曇天の朝。

天気予報では朝から終日晴れ、との事だが当日の天気も当てられない相変わらずの
予報精度の悪さ。

今日は軍艦島ツアーに申し込む事ができたため熊本観光は一切無し。
このツアーは妻が申し込んでくれたものだ。

ツアーの拠点が長崎の為、まず熊本から天草へフェリーで入るのが最短のルートだ。

熊本港から天草へは2つの航路がある。

ひとつは熊本-天草を30分で結ぶ熊本フェリーのオーシャンアロー。

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スタイリッシュな船体だが立派なカーフェリーである。
バイクと人で3000円と少しお高いが話のネタにはいいかも。

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私達はお金が無いので60分かかるし潮もかかるが安い九商フェリー。バイク+人=2,030円。
アサイチの便でも島原港到着時刻は同じである。

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両社とも予約が出来ないため早朝から並ぶしか確実に乗船する方法は無いので、
6:30頃到着し始発一番乗りのポジションを獲得!
この為に港から30分のところにある「チサンイン熊本」に宿泊。

乗り場は分かりやすく誘導員もいるので迷う事は無いでしょう。

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朝食ですがここの売店があまり期待できないので前日に買っておくか途中でコンビニに寄った方がいいと思います。

フェリーは連休中もあって満席。

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潮がかかるとは書いたがバイクは大丈夫そうな場所でしたね。

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天草港入港。長崎県入り。

これから向かう雲仙方面の天気が頗る悪い。

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見た目通り雲仙は雨。再び合羽の出番となる。そしてまた最悪の視界不良との戦い。

とりあえず意気消沈のまま、長崎港へ入ると雨は止む。

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去年はあの丘の方から港を見ていた。

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軍艦島ツアーの受付は午後イチからなのでまだ時間がある。

せっかく長崎に来たのだから、ちゃんぽんを食べよう。

リンガーハットで(どこで食べても安定の味)
普通にうまくて草

海でも見ながら食後のコーシーでもキメようと以下の構えがある店に入ったが、
コーシー2杯で20分以上待たされた上、結局出てこないという本気の放置プレイを食らってしまった。
文句言ったけど、「マシンがaぴ1+qわs*」とやる気が無いと思われる。

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なおバイク置場だが、軍艦島ツアーの方ではパーキングが無いため、
ゆめタウン夢彩都という商業施設の南側に有料駐輪場があるので観光も兼ねるなら、
ここがおススメです。

どこからエントリーしたら良いのか謎の置場だが、交番横から入るか反対側の歩道から行くかしか無い模様。
歩道と兼用なので押して行きましょう。

最初、原付用のスペースで幅が狭く苦労していたら、
「大きいのはアッチだよ」と教えてくれた人がいたので移動。
かなりの台数も置け施錠もできて広く最大300円と良心的。但し屋根は無い。

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さぁ時間だ。

予約が取れたのは「高島海上交通」のツアー。何社か主催している軍艦島ツアーでは
一番安価のようです。

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受付する事務所というか店がかなり小さいため、行かれる方は事前にストリートビューなどで、
現地の様子を確認した方が良さそうです。

超満員の難民船のような混雑で出航。軍艦島の「端島」まではそこそこ時間があるので、
晴天時日焼けが嫌な人は船内、いろいろな絶景や迫り来る軍艦島を楽しみたい人は、
船外2階席の右舷後方がお勧め。

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船から見る長崎は独特の風景が続く。
戦艦「武蔵」が誕生したのも、ここ長崎の造船所。

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見えてくる施設について概要・歴史・民族とガイドさんの詳しい説明で飽きさせません。

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尚、このサイズの船は総じてですが、それなりに揺れます。
特に大型船とすれ違ったときは大きく跳ねますので苦手な人は揺れの少ない後方に陣取ると随分ラクだと思われます。
むしろ楽しみたい人は船首へ。

途中、伊王島と高島の2ヵ所ほど寄港します。

高島は軍艦島施設案内とトイレ休憩です。

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一度全員下船するので、ここから軍艦島までは2階席に移動するのがいいと思います。
基本、座席は出航から早い者勝ちです。
躊躇せず、遠慮せずいかないと居場所すら無くなります。

ここで一行は資料館へと案内され軍艦島やその他の事前学習を説明してくれるのですが、
妻が港近くで目のキレイな三毛に夢中になってしまい、ずっと遊んでいました。

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気づいたら良く晴れていました。長崎で始めて見る太陽は高島でした。

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ノラですが警戒もせずよく懐いてて高島の人達は迫害する事も無く、人柄が良いのでしょうね。
毛艶も良く釣り客から結構いいもの貰ってんのかなという感じでした。

長崎はナンバープレートが出島の形なんですね。

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再び軍艦島へ向けて。

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船上で近くにいたツアー会社の人と
「バイクで来たの?」
「ええ茨城県から」
「私も先日仕事で茨城行ってましたよ」
とバイクから始まる会話の入口は凄く多い。

まだ遠くで気が付かなかった島が見えてきたことを教えてくれた。

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幻では無く、確実にそこに存在する孤高のシルエット。
その全景が戦艦「土佐」に似ていることから軍艦島と呼ばれる端島。

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壮大な物を目の当たりにすると圧倒されてしまい撮影を忘れてしまう。
興味ない人からすればただの「廃墟」だが、その栄枯盛衰にまつわる話、
当時の繁栄を偲んで感じ取るのが廃墟好きの心意気だ。

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別会社の案内船が停泊しているため沖で少し待機するのだが、これが絶好の撮影タイム。
また遠くからその姿を眺める格別のひと時だった。

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ウワサには聞いていたが周辺海上は荒れている。当日の荒れでも凪だそう。

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ここに着岸するのだが、うねりや寄せる波がありなかなか近づけない。
当日ここに来るまで海上の様子が分からない為、晴れていても上陸ができない事があるそうだ。

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前日は着岸したものの上陸は断念したとの事。
過去に2回訪れて2回とも上陸できなかった方もいるそうです。

しかし今日は運良く上陸できそう!

その上陸の様も女性は体を支えてもらい「避難」に近い。それくらい海が荒れているのだ。

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上陸!!やったー!!

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一部ではあるものの見学用通路が整備され一般見学が可能となった端島。
今日現在で人の手による崩壊・破壊は一切無く、全て台風・高波など自然による崩壊との事です。

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見えるものと歴史、当時のいろいろな事を説明してくれるガイドさんの話に惹きこまれました。
話のうまい人の特徴として、「え~」「あ~」「ちょっと」という言葉は一切使用しないのが
あるけど、まさにそのお手本だった。
聞きやすい話し方、人を飽きさせない分かりやすい説明、大変勉強になりました。

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ところどころに見える緑。
無人島になり40年以上。自然が全力でこの島を元に戻そうとしているのが分かる。

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端島神社。島の最も高いところにあります。
左側に鳥居でしょうか。らしき物がありますね。
島の守り神もいずれは自然に還るのでしょう。

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日本初のRC造(鉄筋コンクリート造)はこの島が始まりだそうです。
石炭需要と言う背景に支えられ当時は物凄く栄えた活気ある都市だったのでしょう。

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手前のレンガ造はこの日の午前中は潮で真っ白だったそうです。
それくらい表情を変える島なんですね。

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三菱の幹部社宅。見下ろす位置に建っています。
現在の技術で島の修復は不可能なため、その日の状態は次の日、もう見れなくなっていきます。
その日と同じ状態で見られる事は今後二度と無いそうです。

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肝心の石炭を採掘するための縦坑入口。

毎日、作業員は階段を登って身体検査を受け、坑道に向かい、作業を終えて
また階段を降りてきます。
階段に付着している黒いすすは全て石炭の跡。
当時、作業に携わっていた方からするとこの階段ほど想いの詰まったものは無いそうです。
上がったけど二度と降りて来なかった方もいらっしゃったとか。

ここから660mの地下まで2分半で到達する床と手すりしか無いエレベータで降りて、
そこからまた斜めに2時間歩いて温度40℃湿度90%以上の作業場という地獄に向かって
いったそうです。
ちなみに660mを2分半とはスカイツリーを2分半で昇降するのと同じだそうです。

この島の地下にそんな深く長い坑道がいくつもあるのがまた驚異ですが、
その労働環境と作業員たちの精神状態が現代に生きる私の想像を超えています。

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ほんの一部しか見学はできませんが色んな思いに触れる大変貴重な体験をしました。

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見学中、一羽のトビがずーっと私たちの上空を飛んでいました。
もしかしたら、もう人が立ち入ってはいけない場所なんでしょうかね。

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時間は早いもので島を後にします。

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長崎港に停泊のボイジャー・オブ・ザ・シーズ。
話題の超大型旅客船です。
この日の夕方6時に東京に向けて出航するそうです。

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急に現代へ戻ってきたかのような感じです。

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夕方遅い時間に長崎に帰ってきますが西は相変わらず陽が長く時間を感じさせません。

今日の宿泊は佐賀なのでここからまた高速道路に乗って約1時間超走り、
ビジネスホテルでコンビニ飯。

別世界へタイムスリップしてたかのように実に長い1日だった。

本日の走行距離 212km。


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